社内システムをつくろう!

社内システムをつくろう!

あるシステム担当のブログ。本サイトのご利用は自己責任にてお願い致します。

AWSが共有ファイルストレージ「EFS」の一般提供を開始!東京リージョンは未公開

ITProによると、AWSは2016年6月28日(米国時間)、UNIX系の分散ファイルシステムNFS(Network File System)v4に対応した共有ファイルストレージサービス「Amazon Elastic File System(EFS)」の一般提供を同日に始めた、と発表した。

 

f:id:Lync:20160630195305p:plain>

今回はこのEFSの特徴についてまとめてみた。

AWSとNFSの関係

いままでAWSでNFSを利用する場合、S3を利用するか、NFSサーバを構築するしかなかった。

ただし、S3をNFSをとして利用する場合は、レスポンスに問題があったりして、とても使い物にならなかった。

「遅い!!」この一言に尽きます。echoコマンドで"World"という文字列をファイルに書き出すだけで1〜2秒くらいかかります。これはS3とのやりとりをHTTPのリクエスト/レスポンスで行っているためです。ローカルストレージのブロックデバイスではないので仕方がないですね。Webアプリから直接このS3領域に書き込むのではなく一旦ローカルディスクに書き込み、rsyncなどで定期的に同期してあげると良いでしょう。

出典:s3fsを使ってEC2からS3をマウントしたときにうまくいかなくて調べた事まとめ | Developers.IO

 

またNFSサーバを構築する方式もあるが▼(CDPにもある)、

CDP:NFS Sharingパターン - AWS-CloudDesignPattern

f:id:Lync:20160630194317p:plain

出典:CDP:NFS Sharingパターン - AWS-CloudDesignPattern

こちらのパターンはNFSがSPOFとなってしまうことが欠点だった。冗長化のためにはGlusterFSなどのソリューションを検討する必要があり、比較的複雑な構成となる。

 

EFSはAWSでNFSを使うためにこれらの方式を取っていた利用者にとって、画期的なソリューションとなる。

 

AWS EFSの特徴まとめ

【特徴1】自動拡張のフルマネージドNFS

EFSは事前に容量の指定をしません。使うと使っただけ拡張し、使った分だけが課金されるというシステムとなります。ドキュメントによると

there’s no fixed upper limit and you can grow to petabyte scale
つまりどこまででもいける、ということです。フルディスクの心配がない、事前の見積をしなくても最低限の課金で済む、という設計は嬉しいですね。

出典:【新機能】Amazon Elastic File System (Amazon EFS)がついにGA (一般利用可能)に! | Developers.IO

 容量は自動拡張。使った分だけ課金というシンプルな課金体系。特に利用者側でメンテナンス等は必要ない、フルマネージドのサービスだ。

 

【特徴2】シングルVPC、マルチAZで利用可能

EFSは一つのVPCの各サブネットに対してマウントすることで使えるようになります。ですのでVPC内のEC2インスタンスであればAvailability Zoneを問わずにアクセスすることができます。ただAZごとに一つまでしかターゲットを作れないので、どのサブネットに作るべきかは設計が必要です。

出典:【新機能】Amazon Elastic File System (Amazon EFS)がついにGA (一般利用可能)に! | Developers.IO

 

f:id:Lync:20160630193108p:plain

各サブネットにマウントターゲットを作成することができ、それぞれのマウントに対するアクセスはセキュリティグループにて制御する形となります。各サブネットに対してマウントターゲットを作成する、ということはどのサブネットにインスタンスがいるかによってマウントするターゲットを変えることでどこにいても常に一定のパフォーマンスを出すことが出来そうです。

出典:【新機能】Amazon Elastic File System (Amazon EFS)がついにGA (一般利用可能)に! | Developers.IO 

EFSは複数セグメントに足を出したNFSストレージのイメージで利用することが可能だ。 

 

【特徴3】提供リージョンは?

利用可能なリージョンは、米東部(バージニア州北部)、米西部(オレゴン州)、欧州(アイルランド)の三つ。東京リージョンを含む他のリージョンでの開始時期は未定だ。

出典:ニュース - AWSが共有ファイルストレージ「EFS」の一般提供を開始、容量が自動拡縮し運用作業を軽減:ITpro

ただ東京リージョンは開始時期未定とのこと…。残念。。。

 


いかがでしたでしょうか?

AWSの進化が止まりませんね…。「AWSにはNFSサービスがないから…」なんて言っていた日々が懐かしくなりました。東京リージョンでの公開を期待します!